こんにちは、MUJ.com(@MacUserJP)です。
昨日の第五戦は5時間以上の試合となりました。
両エースの投げ合いで引き締まった試合になると思いきや、様相は真逆の展開になり、結果は13−12でアストロズがサヨナラ勝利。
ゲームの内容があまりにも濃いので一つずつ上げていくことは致しません。
今回のワールドシリーズは、レギュラーシーズンの数字や、ポストシーズンの成績などは度外視すべきほど、1戦1戦の内容が予想ができない試合になっています。
飛ぶボールに言及
移動日にあたる今日、サイ・ヤング賞投手のジャスティン・バーランダーが記者会見の場で公にMLBを批判する内容の発言をしました。
「レギュラーシーズンとは違い、ワールドシリーズに入ってから明らかに公式球が変わっている。私だけではなく毎日のようにボールに触れている現場の投手たちが口を揃えて証言している。MLBコミッショナーがこの件について否定的ば発言をしているが、裏付けや根拠はなく立証もできないことは私は知っている」
とかなり強い言葉で発している。
ダルビッシュ投手はTwitterで「今日ブルペンでWSのボールを投げたが、スライダーが曲がらない」とツイート。
第3戦、2回でノックアウトを食らったのもスライダーのキレがなく打ちこまれたのも、このボールの問題が起因していると、バーランダーの言葉をきいて合点がいった。
バーランダー自身も3失点された第2戦、同様にスライダーの制球が難しかったと吐露していたそうだ。
MLBサイドとしてはピッチャーには厳しいが得点力があがる方が、試合が盛り上がるという発想なのだろう。
しかし、投手達は死活問題である。
数字が克明に「飛ぶボール」の存在を物語っている。
ワールドシリーズ第5戦が終わって2試合を残して既にホームラン記録は塗り替えられている。
遡ると「ステロイド」が違法ではなかったころに記録された21本という数字をこえた。
今回のワールドシリーズはこのまま同じ公式球で終えるのだろう。来季がどうなるのか、また、この問題はどう発展していくのか注目したいとおもう。
残り2試合、ドジャースは巻き返せるのか
この季節、この時期になって疲れていない選手は一人もいない。
ロバーツ監督の采配を冷静にみても、間違ってはいないが疑問視されるだろう。
何を言いたいかというと「交代のタイミングや判断が少しだけ速いのでは?」と思わせることが多い。
第2戦まで遡るが、リッチ・ヒルが4被安打1失点の好投をつづけていた4回に80球に満たないところで交代。
その後、我らがマエケンが1回1/3というリリーフをし、ワールドシリーズ初出場を飾りました。そして、右打者キラー!としてポストシーズンでの大活躍を報じられていましたね。
しかし、ここにきてこの交代からの継投が疑問視されています。
マエケン、ワトソン、ストリプリング、モロー、ジャンセンと継投するのですが、なんと8回に守護神ジャンセンが早めに投入されたこと、9回に同点弾を浴びてしまい、結果的にこの大事な試合を落としてしまいます。
アストロズのホームに移った第3戦は、ダルビッシュが制球が定まらず、初回で4回降板してしまいました。
ダルビッシュの後に投げたマエケンはフル稼働。2番手2回2/3を投げ素晴らしい活躍。しかし43球も投げたことで、4戦目は投げられず。しっかり試合を落ち着かせる役目を果たしましたが結果的に試合は5−3で敗戦。
マエケンのあとはまたワトソン、モロー、シングラーニ、ストリプリングまでいきジャンセンが出ること無く終わりました。
4戦目にのウッドが5回2/3を1被安打1失点とほぼノーヒットノーランの好投。
このまま行くのかと思いきやホームランを打たれ失点をした時点で降板。
ここも「何故?」と思わざるを得ない交代。ウッドのあとは、モロー、ワトソン、ジャンセンと投げました。
この日は打線の援護もあり6−2の快勝。2勝2敗のイーブンにします。
そして昨日の第5戦の乱打戦へ
カイクルとカーショーの投げ合い!という下馬評もあっという間に崩れます。
カイクルは結局初戦も含めて、勝利投手にはなれませんでした。
リーグを代表するピッチャーでさえ「コンディショニング」が難しいということがハッキリしていますよね。
カーショーもぴりっとせず初戦に見せたカーブの制球、審判との相性もありますがうまくハマらず4回2/3で降板。4被安打6失点。四球が3つというのが響きました。
本人は交代を大変不服そうに受け止めていました。もう先発は今シーズンはないのだから、納得するまで投げさせろよ、という雰囲気がでていましたが監督には反論できないものですね。
ましてや5回表に打線の援護があり4−4の同点なのに交代か?というのが正直なところでしょう。
私もこの交代はない!速い速い!とテレビの前で叫んでいましたから。
マエケンがこの後登板します。
後日談ですが、アップに時間がなかったようです。
そしてアルトゥーヴェに3ランを打たれ試合は7−4に。この3点はでかすぎました。
どうしてもこの試合の敗因は「マエケンが勝ち越しホームランを打たれた」という事になってしまいます
リリーフ陣の酷使
モローは昨日の時点で13試合中12試合に出場するという鬼フル稼働状態。
いくら強靱の体を持っているメジャー選手とはいえ、10月末に疲れがたまっていない選手など一人もいません。
ですから、ロバーツ監督の短期決戦での起用法について疑問を呈する記者が出てきてもおかしくないともおいます。
マエケンも酷使されています。元々先発ですから持久力はある。
しかしブルペンから出るという難しさ、アップに時間をかけてシステマチックに行っていたマエケンにとっては環境の変化に対応するのが大変だったとおもいます。
その中で、ポストシーズンこれだけの活躍をしていたのに、この3ランを打たれたからという理由で、叩かれるのはおかしな話だと私は思います。
明日の第6戦から総力戦
明日はバーランダーとヒルの投げ合いです。
先発のウッドもリリーフに控えるとのこと。
第7戦があれば(必ずあると信じています)ダルビッシュ投手がリベンジします。
第6戦のカギはもちろん打線が奮起すること、ヒルが5回までは投げきる事。
出来れば6回までいってほしいものですが。
マエケン、モロー、ジャンセンは完全に疲れ切っているのは目に見えて解ります。全て抑えきれるわけがない。ましてやアストロズの強力打線相手では、厳しい。
ホームの地の利が働くのか、バーランダーが怪物のようなピッチングをしてドジャース打線を封じ込めるのか、楽しみです!
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