MacRumorsや9to5Macに報じられたニュースが目を引きました。
MLBファン、特にレッドソックスの熱狂的ファンである私にとっては非常に残念な報道です。
詳細をお伝えします。
New York Times(原文)の記事によると、レッドソックス陣営がApple Watchを使って試合中の選手に盗み見した相手キャッチャーのサインを伝達していた、とのこと。
メジャーではサインを盗むというのは基本的にOK
メジャーではサインを盗むことは特に禁じられていません。
勿論、双眼鏡や電子機器を使ってはいけませんが、たとえば二塁ベースにランナーがいる場合、キャッチャーから投手へのサインは丸見えですよね?
見えたサインをバッターへ独自のサインで送るなんてことは日常茶飯事です。
ですから、ランナーが居る場合、同じ球種でもサインを変えるのが当たり前の世界です。
今回の問題はリプレー画像を確認するスタッフが、映像で確認したキャッチャーのサインをApple Watchでダグアウトにいるスタッフへ送り、その球種情報をトレーナーが選手へ伝達したというもの。
この件に関わったレッドソックス陣営のスタッフもMLBの調査チームの質問事項に正直に応えているようで、悪用を認めています。
数週間にわたり悪用していた可能性も
非常に残念なのはレッドソックスはア・リーグ東地区の首位で、今回の件を指摘した二位ヤンキースに5ゲーム差を付けています。
しかしこの数週間の勝ち星の数を考えると、アップルウォッチの悪用により配球の全てがバッターへ伝達されていた可能性があると考えると大変大きな問題に発展するのでは?と考えられます。
MLB機構の今後対応は?
調査チームが結論を出すにはまだ時間がかかるようです。
事がややこしいのは、レッドソックス陣営がヤンキース側の主張に対し、ヤンキースの試合を独占しているローカルTV局も「サイン盗み」の可能性があるのでは?という反論を正式に発表していることです。
舌戦が繰り広げられていますが、正々堂々と試合をして欲しいと願うファンの方が圧倒的に多いことを、MLB関係者には理解して頂きたいと願ってやみません。
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