富士フイルムが誇るミラーレスの最高峰、X-Pro2。去年の発売以来気になっているカメラの一つ。X-T2も素晴らしいようだけど、レンジファインダー的にカメラ自体を、そして撮影を楽しめる見事なカメラだとおもいます。
購入を検討をされている方、X-T2かX-Pro2か悩んでいる方には知っておいて頂きたいことをお伝えします。
「レンジファインダー的」要素
ライカのカメラを触ったことがある方、また所有されている方など、レンジファインダーカメラがもつ独自の世界観を理解されているとおもいます。X-Pro2はそんなユーザーさんたちの所有欲を満たしてくれる機能を満載しています。
ファインダーを覗いたときに見えているものと、実際に撮影された結果が少しずれるのがレンジファインダーのおもしろいところ。X-Pro2は、独自のファインダーが搭載されているので、ピントと画角合わせが簡単にできちゃいます。
アドバンス・ハイブリッド・マルチビューファインダー
名前が仰々しいのですが(笑)この機能こそがX-Pro2の最大の利点であり特徴といっても過言ではないでしょう。スイッチ一つで3つのモード切り替えが可能です
- EVF
- OVF
- エレクトロニック・レンジファインダー
EVF= Electric View Finder、ミラーレス一眼のようにファインダー内で「みたまんま」が撮影できます。
OVF=Optical View Finder、光学ビューファインダーですね。レンジファインダー的に「構図のズレ」が見えます。
そして今回X-Pro1から進化した一つのファクターである、エレクトロニック・レンジファインダーですが、シャッターを半押しにしたとき、実際に撮影できる構図とピントがファインダー内で確認できるのです。ファインダー内の右下にサッと小窓が現れるのが大変小気味よいのです。
フィルム・シミュレーション
富士フィルムのフィルムメーカーとしての技と経験が、このフィルム・シミュレーションに集約されています。
「ACROS」というモノクロモードがあるのですが、アナログ時代のモノクロフィルムをそのままデジタルで再現されたものとお考えください。
これが、もう、美しさの極みなのですよ。
Photo from Fujifilm
Velviaモードのサンプルも素敵なのでご紹介します。
自分は基本モノクロでしか撮らないのですが、その他のフィルム・シミュレーションも相当イケてます。
Velvia(ビビッド)以外にはProvia (スタンダード)Astia(ソフト)の他にClassic Choromeが渋い色合いを出していて秀逸です。
オススメしたいレンズはXF35mm F2RとX23mm F1.4R
この2本のレンズマストバイです。23mmは焦点距離にして約35mmです。扱いやすいですね。X23mm F2のレンズも存在しますが、私は更に明るいF1.4Rをオススメします。
理由はなぜか?ボケが強烈に美しいからです。
F1.4Rの重さは300g、F2は180g。倍まではいきませんが、しっかり感はあります。ボディに装着した状態で結構な重量にはなりますが、一眼レフを持つことを考えれば軽い部類だとおもいます。
注意すべき点は、AFのスピードです。総合的にどのレンズを使っても激的に速いわけではありません(一眼レフと比較するのは酷でしょう)
「ミラーレスはレスポンスがなぁ」と敬遠された方も少なくないでしょう。
しかしこのX Pro2に関しては気になるレベルではりません。
勿論、シーンは選ぶでしょう。激しいスポーツを望遠で撮影したい!という方は、フルサイズの一眼を購入される方が賢明だとおもいます。
しかし、単純な所有欲と「このカメラ、いいんだよな」と触っているだけで感じさせてくれる魅力が、X Pro2には存在します。
お値段的に高めのレンズですが、XF35mmF1.4も入手可能です。間違いなく最高のボケを提供してくれるレンズもあるんですが、去年発売されたF2で充分だとおもいます。
お値段もお手頃で、描写も最高。X-Pro2との組み合わせ、持ったときのバランスもバッチリです。AFのスピードがF2の方が速いのでさくさく撮影できますし、何よりもコスパが良いです。
まとめ
富士フイルムファンにとってXシリーズは大変魅力的です。レンズ群もかなり充実してきました。これまでニコンやキャノンなどのシステムを構築されてきた方々にはわざわざ移行するまでもない?かもしれませんが、これから写真を撮りたいと考えらっしゃる新規参入の方で、一眼レフとミラーレスの狭間で揺れている方には、是非ともこのX-Pro2の魅力にドはまりしてほしいとおもいます。
一眼レフは間違いなく良いモノがたくさん出そろっています。ニコン派、キャノン派、オリンパス派と選択肢は山ほどあります。
ミラーレスのメリットはボディもレンズも一眼レフと比較すると重量級ではないことです。X-Pro2はやや大きめですが、X-E2やX-T20などは大変コンパクトで使いやすい。ボディ+レンズをストラップで首や肩から下げていても、大きな負担は感じません。女性には特に「優しいカメラ」だとおもいます。一眼レフでも小ぶりのモノが安価で打っていますが、そこは「あえてミラーレス」に飛び込んでみるのも一つかとおもいます。
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